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タイトル
  • ja 高齢者対応の収納家具デザインの操作性に関する人間工学的手法を用いた研究
  • en Approach of ergonomics to the usability of storage furniture design for the aged
  • ja-Kana コウレイシャ タイオウ ノ シュウノウ カグ デザイン ノ ソウサセイ ニ カンスル ニンゲン コウガクテキ シュホウ オ モチイタ ケンキュウ
作成者
    • ja 本, 明子 ja-Kana モト, アキコ
寄与者
    • Supervisor ja 安河内, 朗
    • Supervisor ja 栃原, 裕
    • Supervisor ja 森田, 昌嗣
アクセス権 open access
内容注記
  • Abstract ja 本研究は,収納家具デザインにおいて,使用者の生理心理計測を行うことの役割と効果に注目し,収納家具を特に高齢者に注目しながら,人間工学的な面から捉えなおすことを目的とした。またこれに加えて,高齢者対応の収納家具の具体的提案を行った。 / まず初めに,収納家具を操作する力を把握するために,高齢者と若齢者を被験者とし,その際に発揮することができる最大筋力に関する実験を行い,発揮できる力や高さとの関係,姿勢について検討した。その結果,収納家具操作時において,高齢者の発揮できる筋力の低下は明らかであり,筋力の衰えを考慮した設計が必要であることが示された。また,同じ方向へ力を加える場合にも操作方法によっては,より大きな力を発揮でき,力を出しやすい方法を設計時に取り入れることが有意義であることが示された。さらに,収納しやすい高さについても,男性と女性また,高齢者と若齢者といった性別や年齢により作業の姿勢が異なることから,必ずしも身長や握力と相関をもたず,日常の作業姿勢を考慮することの重要性が示された。 / 次に,収納家具操作時の姿勢に着目し,身体の安定性について考案した。家具操作時における重心動揺の計測により,家具の高さとの関係について検討した。加齢とともに重心の動揺は増大するが,家具の操作時にも高齢者の重心の動揺は顕著であった。特に高い位置での操作時の重心の動揺は顕著であり,特に注意が必要であることが示された。また,引き出しを開く場合に体が不安定となる傾向もみられた。これらより,収納家具の寸法を決める際に有益な結果が導かれた。 / また,高齢者の視機能の低下に着目し,家具材についてどのような印象を抱くかについて,家具の素材を呈示した際の印象についてSD 法による心理評価を行い,樹種によるイメージの違いや年齢による評価の違いを検討した。その結果,高齢者は若齢者に比べると様々な樹種に対する評価が曖昧になる傾向がみられた。また,明度が同じものについて同様な評価をする傾向も現われ,明度が評価に影響を及ぼす可能性が示唆された。また,年齢に関わらず,ハードメープルやホワイトアッシュ等の明度の高い樹種を好む傾向も認められた。 / 更に,樹種により異なったイメージを抱く結果から,そのイメージの違いが収納家具操作時の重心動揺へ影響を及ぼすかについて検討した。重厚と感じたブラックウォルナット材と軽快と感じたハードメープル材,前項の重心動揺計測実験で使用したグレーの3 種類の収納家具で,前項の実験を繰り返し,家具の材料の違いが重心の動揺に影響を及ぼすかについて検討した。その結果,特に重心が不安定になる70 歳代の高齢被験者において重心動揺と評価とに強い相関を示したことから,家具材と重心動揺との関連性が示唆された。高齢者の安全性の点で家具の素材を選択する際の参考になる結果が得られた。 / 一連の実験の結果,収納家具の操作という視点から高齢者と若齢者と比較して,様々な異なった傾向が現われ,高齢者の家具動作に関する特徴を把握することができた。また,本論において把握した特徴を収納家具設計に反映させることにより,設計時の全体の寸法,各部寸法,引き出し等の開閉力,動作方法,材料等を決定することが可能となった。 / 高齢杜会の到来により使用者が多様化が進む現在,収納家具のデザインにおいても,誰もが使いやすいユニバーサルデザインの理念は不可欠である。ユニバーサルデザインを実現するためには,力の弱い使用者を配慮したモノづくりを進めていかなければならず,使用者の身体的特性を把握するために,収納家具デザインにおいても,このような人間工学的な手法を取り入れることが重要であることが示された。収納家具デザインにおける人間工学的方法の導入は,今回対象とした高齢者に限らず,使用者の動作特性を捉える上で,有効に機能するものと考えられる。
  • TableOfContents ja 目次 / 第1章 序論 / 第2章 収納家具使用時に発揮する力と高さの関係 / 第3章 収納家具の高さによる使用時の重心動揺 / 第4章 家具材に対する視覚的評価 / 第5章 家具材が高齢者の重心動揺に与える影響 / 第6章 総括 / 引用文献 / 謝辞
日付
    Issued2002-02-07 , Accepted2001-11
言語
  • jpn
資源タイプ doctoral thesis
出版タイプ VoR
資源識別子 DOI https://doi.org/10.15017/1398266 , HDL https://hdl.handle.net/2324/1398266
ID
  • JaLC 10.15017/1398266
学位情報
  • 学位授与機関
    • 識別子名 kakenhi
    • 識別子 17102
    • 機関名称 ja 九州芸術工科大学 en Kyushu Institute of Design
  • 学位授与年月日 2002-02-07
  • 学位名 ja 博士(芸術工学) 学位名 en DOCTOR OF DESIGN
ファイル
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コンテンツ更新日時 2026-04-25