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タイトル
  • ja <研究論文>日本美とヨーロッパ庭園 : 「シャラワジ」を求めて
その他のタイトル
  • en Japanese Aesthetics and European Gardens : In pursuit of Sharawadgi
作成者
    • ja カウテルト, ウィーベ
主題
  • Other ja コンスタンティン・ホイヘンス
  • Other ja イギリス風形式庭園
  • Other ja 啓蒙
  • Other ja 邪楽
  • Other ja ヤポンセ・ロック
  • Other ja 商人文化
  • Other ja 蒔絵漆
  • Other ja 洒落味
  • Other ja 洒落
  • Other ja 絹綿
  • Other ja ウィリアム・テンプル
  • Other en Constantijn Huygens
  • Other en English landscape garden
  • Other en Enlightenment
  • Other en jaraku
  • Other en Japonsche Rock
  • Other en merchant culture
  • Other en makie lacquer
  • Other en shara’aji
  • Other en sharawadgi
  • Other en share
  • Other en watten
  • Other en William Temple
内容注記
  • Abstract ja 日本から東インド会社を通じて輸入された高価な陶芸・染織品・漆工芸品などの珍品は、17世紀後半に北西ヨーロッパ貴族たちの手に渡り、とりわけ日本の着物は大人気を博した。また、漆工芸においては豪華に装飾された蒔絵簞笥が驚くほどの高値で販売された。これらの珍品にみられる日本美はウィリアム・テンプル(一六二八~一六九九)によって「シャラワジ」(sharawadgi)として紹介され、「シャラワジ」はイギリス風景式庭園の発展のきっかけになる言葉になった。本論では、この日本美の伝播経路と、江戸期の「洒落」と「味」の美学、現在の「しゃれ味」とのかかわりに迫ってみた。鍵なる人物は、オランダ人の文人ホイヘンス(一五九六~一六八七)と商人ホーヘンフック(?~一六七五)であった。これまで300有余年、謎の言葉であった「シャラワジ」を、当時のエッセイ、貴族の手紙や日本工芸品から解明し、江戸時代の工芸家の「しゃら味」の美学であると結論付けようとするものである。  この「シャラワジ」という言葉は、日本工芸品を通じてヨーロッパ貴族層の異国美意識の形成に大きな意味を持ったに違いない。すなわち東インド会社がもたらした日本工芸にしみ込んだ洒落味が、ヨーロッパの応用芸術である判じ絵エムブレマタ(emblemata)の美的働きに重なった。しかも、商人によって紹介された工芸美は富裕層のあいだで庭園を舞台として新しい自然観の発展にも通じるようになったのである。ヨーロッパ庭園は応用芸術として発達しながら、日本の工芸家からデザインのインスピレーションを受けた。いかに日本からの情報がヨーロッパ啓蒙を支えたのかを改めて認識した次第である。
出版者 ja 国際日本文化研究センター en International Research Center for Japanese Studies
日付
    Issued2019-10-10
言語
  • jpn
資源タイプ departmental bulletin paper
出版タイプ VoR
資源識別子 DOI https://doi.org/10.15055/00007324 , URI https://nichibun.repo.nii.ac.jp/records/7347
ID
  • JaLC 10.15055/00007324
収録誌情報
    • NCID AN10088118
    • EISSN 24343110
    • PISSN 09150900
      • ja 日本研究 en NIHON KENKYŪ
      • 59 開始ページ7 終了ページ35
ファイル
コンテンツ更新日時 2025-01-28