タイトル |
-
ジュリーは完璧主義者か―『ジュリーあるいは新エロイーズ』における道徳について―
-
en
Julie perfectionniste? : Sur la morale dans Julie ou la Nouvelle Héloïse
|
作成者 |
|
権利情報 |
-
この資料の著作権は、資料の著作者または学校法人中央大学に帰属します。著作権法が定める私的利用・引用を超える使用を希望される場合には、掲載誌発行部局へお問い合わせください。
|
主題 |
-
Other
歴史性
-
Other
時間
-
Other
変化
-
Other
同一性
-
Other
完璧主義
|
内容注記 |
-
Other
application/pdf
-
Abstract
クラランの「失敗」の分析をジュリーの最後の悲しみの上に根拠づける注釈者たちがいる。しかしこの時彼らは小説で感じ取れる,物語に沿って女主人公を変容させる時間の経過というものを考慮に入れていない。『新エロイーズ』はなるほどルソーの認める通り派手な筋立てのない小説だが,しかし個人の変化と人物の同一性との間の関係を理解する特権的な場なのだ。ところでこの小説におけるこのような変容の研究は,変容の道徳的な,より的確に言えば完璧主義的な次元をあらわにする。ジュリーの完璧主義という仮説によって,道徳上の実践的で文脈内的なこの観念の仮説によって,この小説の倫理的寄与がどの点にあるかを理解することが可能となる。それは書簡の中から集められた硬直した理論的な教えの中よりむしろ,小説の進行の統一性の中に,ジュリーの道徳的探究,すなわち対話による反省的な探究の方法の中に存在している。
|
出版者 |
中央大学人文科学研究所
|
日付 |
|
言語 |
|
資源タイプ |
departmental bulletin paper |
出版タイプ |
VoR |
資源識別子 |
URI
https://chuo-u.repo.nii.ac.jp/records/8247
|
収録誌情報 |
-
-
人文研紀要
-
巻84
開始ページ299
終了ページ318
|
ファイル |
-
-
本文を見る
-
798.2 kB
(application/pdf)
-
|
コンテンツ更新日時 |
2023-07-11 |