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タイトル
  • 超越の哲学―カントとハイデガー―
その他のタイトル
  • Philosophie der Transzendenz: Kant und Heidegger
作成者
    • ja-Kana スダ, アキラ
権利情報
  • この資料の著作権は、資料の著作者または学校法人中央大学に帰属します。著作権法が定める私的利用・引用を超える使用を希望される場合には、掲載誌発行部局へお問い合わせください。
主題
  • Other プラトン
  • Other カント
  • Other ハイデガー
  • Other 超越
  • Other 世界= 内= 存在
内容注記
  • Other application/pdf
  • Abstract 哲学用語としての「超越」を古代から現代まで歴史的にたどることで哲学の歴史が鮮やかに見て取れる。大きく分けて三つの超越概念がある。プラトンは感覚的な自然世界のかなたにイデアの世界があると想定した。この形而上学的世界が超越世界だ。プラトンのこのイデア説を引き継いだのがキリスト教の超越神という考えで、ここに神学的超越概念が認められる。近代ではカントが超越論的哲学を唱える。コギトや主観から出発していかにして、心を超越する客観を正確に捉えることができるかが問題になる。ここに認識論的超越概念が見られる。カントはこの問題をコペルニクス的転回で解決し、神学的超越を否定した。ハイデガーは現存在の基本的存在構造としての世界= 内= 存在のうちに超越を見る。現存在は個々の存在者にかかわる前に常にすでに世界に超越している。この世界= 内= 存在こそが超越なのである。彼はこの存在論的超越概念から認識論的超越概念を批判する。
出版者 中央大学人文科学研究所
日付
    Issued2021-09-30
言語
  • jpn
資源タイプ departmental bulletin paper
出版タイプ VoR
資源識別子 URI https://chuo-u.repo.nii.ac.jp/records/13545
収録誌情報
    • ISSN 0287-3877
      • 人文研紀要
      • 100 開始ページ1 終了ページ31
ファイル
コンテンツ更新日時 2023-07-11