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タイトル
  • ja 「母音」,「子音」,「音節」という用語について
  • en On Some Phonological Terms : Bo-in(Vowel), Shi-in(Consonant)and On-setsu(Syllable)
作成者
    • ja 阿久津, 智 ja-Kana アクツ, サトル en Akutsu, Satoru
主題
  • NDC 811.1
  • Other ja 母音
  • Other ja 子音
  • Other ja 父音
  • Other ja 音節
  • Other ja 語誌
内容注記
  • Abstract ja 「母音」と「子音」とは,vowel,consonantの翻訳語として,明治元年ごろから使われ出した和製漢語のようである。「母音」が日本文典・英文典(洋文典)の両者で使われた語であるのに対し,「子音」は,当初,主に英文典で使われた語であった。日本文典では,明治中期~後期に,「父音」が多く使われた。江戸時代には,洋学を中心に,母音を表すのに,「韻字」,「母韻」,「韻母」,「音母」,「母字」などが使われ,子音を表すのに,「父字」,「子韻」,「子字」などが使われた。この「父・母・子」は,反切用語から来たもののようである。 「音節」は,本来「ふしまわしやリズム」という意味の語であったが,1900年ごろからsyllableの翻訳語として使われるようになった。それ以前は,日本文典では,「子音」,「子韻」,「複音」,「単音」など,音(構造)に関する名称が主に使われ,英文典では,「連綴」,「綴字」,「綴音」など,つづりに関する名称が主に使われた(「熟音」は両者で使われた)。この両者における名称の違いは,日本文典と英文典における関心の違い(日本文典における五十音,英語における正書法)を示すものだと思われる。
出版者 拓殖大学言語文化研究所
日付
    Issued2018-02-20
言語
  • jpn
資源タイプ departmental bulletin paper
出版タイプ VoR
資源識別子 URI https://takushoku-u.repo.nii.ac.jp/records/271
収録誌情報
    • PISSN 13488384
      • 拓殖大学語学研究 en Takushoku language studies
      • 137 開始ページ123 終了ページ147
ファイル
コンテンツ更新日時 2024-07-21